【YouTuber×社会問題】心身ともに健康でいられる社会”ウェルビーイング”の実現に向けて
当社では、社会問題の解決を目指し、所属YouTuberを起用して様々な取り組みを行っています。
その中でも、現在注目されている「ウェルビーイング」の実現のために当社では、
YouTuberの影響力や発信力を用いて「食品ロス」や「環境問題」などの社会問題を解決し、人々の生活の質や、社会全体の幸福度を向上させるための取り組みを行っています。
ウェルビーイングとは?
よい(well)+状態(being)という言葉からなり、簡単にいうと、個人の心身と社会が共によい状態であることを意味します。
近年、WHOは「health promotion Glossary 2021(ヘルスプロモーション用語集2021)」のなかで、Wellbeingを以下のように定義付けています。
「Well-being(幸福)とは、個人や社会が経験するポジティブな状態のことである。健康と同様、日常生活の資源であり、社会的、経済的、環境的条件によって決定される。」
短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義などの将来にわたる持続的な幸福を含みます。
多様な個人がそれぞれ幸せや生きがいを感じるとともに、個人を取り巻く場や地域、社会が幸せや豊かさを感じられる良い状態にあることです。
参考文献:https://www.who.int/publications/i/item/9789240038349
https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/000214299.pdf
ウェルビーイングが注目される背景
現在、ウェルビーイングが注目されている背景として、経済先進諸国において、GDPに代表される経済的な豊かさだけでなく、
精神的な豊かさや健康までを含めて幸福や生きがいを捉える考え方が重視されてきています。
日本のGDPの順位は世界4位(2023年:591兆9,000億円)と決して低くはありません。
しかしながら、国連のSDSN(持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)が、
毎年3月に発行する世界幸福度報告(World Happiness Report)によると、日本は51位といわれています。
この結果から経済活動状況が幸福度に直結していないことが課題として挙げられ、
日本の幸福度の向上に意識が向き、真の幸福を求めるウェルビーイングの概念に注目が集まっています。
参考文献:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240215/k10014358471000.html
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html
社会問題 × ウェルビーイング × YouTuber
「環境問題」や「食品ロス」といった社会問題の解決は、企業や社会全体の持続可能な経済活動に貢献すると同時に、
間接的に人々の生活の質を向上させる可能性があります。
そのため、ウェルビーイングの向上には、社会問題の解決も重要な要素となります。
当社では、YouTuberの影響力を活用し、「環境問題」や「食品ロス」の解決へ向けた取り組みを通じて、
社会全体の持続可能性を高めることを目指しています。
食品ロス
日本では、年間約1,700万トンの食品廃棄物が排出され、このうち、本来食べられるのに廃棄されているもの、
いわゆる「食品ロス」は、年間約500〜800万トン含まれると推計されています。
その食品ロスを防ぐために当社で行っている取り組みをご紹介いたします。
①66トンのオオズワイガニを救出!
「オオズワイガニが獲れすぎて困っている」との相談が当社にあったことをきっかけに、
北海道の漁協と「きまぐれクック」の取り組みを開始いたしました。
販路がなく、廃棄となる予定だったオオズワイガニが、「きまぐれクック」との取り組みにより、
1か月で販売量約66トンを達成し、食品ロスの防止に繋がり、一次産業の貢献に寄与いたしました。
本動画の再生数は113万回、Xでも関連投稿のインプレッション数は平均30万件越えと、
とても反響が大きいプロジェクトとなり、「きまぐれクック」がもつ信頼性と影響力を最大限に活用した発信となりました。
②身近な材料で食品ロスを意識した生活を
スーパーで刺身を購入すると必ずついてくる「大根のツマ」
「大根のツマ」を食べず、時々によっては廃棄をしたり、一切食べないという人は全体の約4割と言われるほど、廃棄してしまう方が多いのが現状です。
そんな「こうせい校長」は、廃棄されがちな「大根のツマ」を美味しい料理に変化させ、有効活用をしています。
参考文献:https://losszero.jp/blogs/column/col_372
https://kufura.jp/life/food/365336
このように消費者が、日常生活から食品ロスへの意識を持てるような発信をしてくれる点もYouTuber自身の発信力を使った取り組みです。
「こうせい校長」の動画には、他にも食品ロスに関する動画が多くあるので是非ご覧ください。
③市場に出回りにくい未利用魚の販売
「未利用魚」とは利用価値がないと言われる魚です。
サイズが規格外、漁獲量が少ない、見た目が悪いといった要因に加え、現地では食用とされていない、調理方法が普及していないといった理由から、
地域を変えれば食べられている魚なのに、市場に出回ることができずに廃棄されてしまいます。
当社では、所属YouTuberの「へんな魚おじさん」の拡散力を活かし、全国の食卓へ未利用魚をお届けする取り組みを続けています。
食品ロスの防止に繋げ、日本の食料自給率の向上を目的とした取り組みです。
環境問題
①有機米の販売
有機米とは農薬や化学肥料に頼らず、水田が本来もっている生産力を引き出して栽培されたお米です。
そのため土壌・水質汚染を防ぐ効果があり、その結果、生物多様性の保全に寄与することも期待できる環境にやさしいお米です。
また、世界中で取り組まれているSDGs17の目標のうち4項目が有機米で達成可能な取り組みです。
▼目標3
ーすべての人に健康と福祉を
有機米は化学物質を可能な限り使用しない生産・加工の方法のため、生態系の健全性が向上し、生物の健康と福祉に貢献可能です。
▼目標6、目標15
ー安全な水とトイレを世界中に
ー陸の豊かさも守ろう
有機米は、水田が本来もっている生産力を引き出して栽培されたお米のため、土壌・水質汚染を防ぐ効果があり、生物多様性の維持・保全に貢献します。
▼目標12
ーつくる責任、つかう責任
有機米の栽培は、自然の力を活用するので、資源やエネルギーを無駄遣いすることはありません。
有機米によって、サステナブルな社会の創出を目指すことが可能になります。
化学物質による汚染のリスクが低く、環境問題だけでなく、消費者にとっても身体にもやさしい点がウェルビーイングを向上させます。
②環境を破壊する生物の有効活用
磯焼けの原因となるガンガゼウニを食材として有効活用することによって、藻場の消失を防ぎ、
海中の環境保全、漁獲量の改善や一次産業の活性化への貢献を目的として「きまぐれクック」のECサイト「かねこ道具店」にて販売を行いました。
本商品を購入することにより、生態系の回復、地球温暖化の改善等の環境にやさしい取り組み、
そして漁獲量の向上や雇用数の増加を含む一次産業の活性化へ貢献することが可能となりました。
環境問題への意識の高い消費者が多く、販売開始約5分で即完売となる大人気商品でした。
ウェルビーイングの実現は社会的に求められていることであり、現在世界的に注目されています。
特に日本人は、幸福度が低いことから、自己肯定感や自己実現などの主観的な要素と、
人とのつながりや利他性、社会貢献意識などの協調的な要素とのバランスを取りいれることが重要となります。
そのため、当社では、今回取り上げた取り組みだけでなく、サステナブルな取り組みをはじめ、環境保全や、食品ロス防止への取り組みをYouTuberを起用して積極的に行っております。
当社の取り組みによって、少しでも多くの人がウェルビーイングを向上させることができれば嬉しいです。
そして、多様な個人がそれぞれ幸せや生きがいを感じるとともに、個人を取り巻く場や地域、社会が幸せや豊かさを感じられるようになるよう今後も取り組んで参ります。